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名菓アカデ◎ミズモのかわいそうな牛 このページをアンテナに追加

アカデミズモは、アカデミズムの裏庭。そこには亀たちが棲んでゐます。



もともとは「京都アカデメイア」スタッフのグループブログの一つということで始めたブログですが、現在は個人的な雑記として用いています。心にうつりゆくよしなしごと等を記録することとします。

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2014-06-07

Prostata~Rectum 機械学

| はてなブックマーク -  Prostata~Rectum 機械学  - 名菓アカデ◎ミズモのかわいそうな牛

稲垣足穂「Prostata~Rectum 機械学」(稲垣足穂全集4巻)

われわれには、外部的にも内部的にも、「我身をどうかされたい」という、訴え所のない本来的なマゾヒズムがある。この願望が裏返されて、威丈高になったのが即ちサディズムである。この意味のサディズムは、根源的マゾヒズムに対する起爆剤の役目を担当している。マゾヒズムサディズムの縺れは普通セックスの営みによって代表されている。しかし、このヴァギナ=ペニス両感覚とは別に、エイナス感覚に拠る原始衝動が、そこに居坐っている。

(p.326)

肛門を通して臓腑を引き出された鳥や、草の茎をお尻に差し込まれた蜻蛉や、お尻からストローの吹管によって膨らまされてお腹が弾けた蛙や、お尻からひん剥かれて裏返しにされたミミズや、また、肛門に脱脂綿が詰め込まれている筈の棺の中の人に対する、一種羨望の念をまじえた幼少年的好奇心は、実は肛門そのものの深淵性に根拠を置くものであって、そこでは、本源的マゾヒズムへの願望が、残虐に対する恐怖よりも立ち増っている。英国の某パブリック・スクールで、刑罰として少年を打つのに、裸のお尻を素手でやってみろ、それは強くも軽くも自由だからと一牧師から教えられて、その通りに実行してみた教師の話を、ハヴェロック・エリスが引用している。生徒らは素肌へのスパンキングを待ちかまえ、ある者は特別に尻打ち者へなついてきたことが報告されている。(p.331)

メルトンの上着の裾からでっぷりしたお臀を見せている探偵が、やはり鴨のような游禽であった。彼は悪漢の巣窟に忍び入って発見され、火薬樽にゆわいつけられるのにお誂え向きである。お尻に棒形ダイナマイトを差し込まれて導火線に点火されたならば、いっそう素敵かも知れなかった。水兵らは疑うべくもない海鳥であった。水兵らは抑え付けられて浣腸を施されるのにふさわしい。では軍艦はどうだろう? 成程、白波を截って突進する舳先は十分に目醒ましいが、しかし軍艦には、大旨の商船や郵船がそなえているような優美な曲面を持ったお尻が無い。でも軍艦は、硝煙に包まれ、聖アンドレアス十字架の海軍旗を、あるいは日章旗を翻しながら次第に傾き、衝角かお尻かを高くかかげて沈没するという可能性を持っている。(p.355)

大旨の幼年にとって、自身のウンコとは、木の葉の皿に載せ、あるいはボール函の中に入れて何人かに献ずべき貴重品であった。やや長じても彼らは、たまたま見事な太い野糞などを見ると、他者の努責に対する軽い嫉妬に襲われる。これがペニス羨望の原始形態であり、異物関与のきっかけなのではないか?(p.363)

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